エアコン取り付け-配管の接続~真空引き-
前回は室内機を掛けるところまで作業が終わりました。今回は配管を室内機と室外機に繋いでいきます。
エアコンの冷媒管の接続方法は、大きく分けて「フレア加工接続」と「継手接続」の2種類があります。
フレア加工接続
フレア加工接続は、最も一般的な接続方法です。銅管の先端をフレア工具を使ってラッパ状に加工し、室内機や室外機の接続部に差し込み、フレアナットで締めて接続します。
継手接続
継手接続は、フレア加工をせずに接続できる方法です。銅管の先端に継手をねじ込み、室内機や室外機の接続部に継手を差し込み、専用の工具で締めて接続します。
ルームエアコンの取り付けではフレア加工接続が一般的です。
フレア加工接続の作業手順
➀配管の長さを決める
室内機と室外機の距離を測り、配管の長さを決めます。
➁配管を切断する
配管を切断するときは、パイプカッターで切断します。バネの入っていないパイプカッターを使用する時は締めすぎると、刃の破損や歪な断面になるので注意が必要です。
③配管の切断面を整える
配管の切断面を、リーマー等を使用しバリを取りましょう。この時削りすぎないよう細心の注意が必要です。
④フレア加工を行う
フレアナットを配管に通したらフレアツールを使って、配管の先端をラッパ状に加工します。
⑤冷媒管を接続する
室内機や室外機の接続部に、加工した配管を水平に合わせフレアナットを締めます。この時綺麗に接続できていれば抵抗も無く奥までナットが回ります。ナットはまだ締まり切っていないので、ズレないように固定しながら、トルクレンチを使用しフレアナットを締めます。この時トルクレンチから『カチッ』音が鳴るまでしっかりと締めましょう。
また、➀~④を省略した状態の『配管キット』というものも存在します。長さも様々なので現場によって使い分けている職人さんもいらっしゃいます。
接続後は必ずガス漏れのチェックを行います。
・泡状のガス漏れ検知剤を使う。
・真空引き後、マニホールドのゲージを見て冷媒管内の圧力の確認。
説明状手順が違いますが、室外機に接続する前に化粧テープを巻き配管を整え見栄えを綺麗にしましょう。センスが問われる作業ですので、配管の取り回しなどに気を配りお客様と打合せを怠らないよう気をつけましょう。