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エアコン工事に必要な資格とその取得方法

エアコン工事は、専門的な技術と知識を要するため、法律で定められた資格が必要です。特に「第二種電気工事士」などの資格は、電気配線や機器設置など、安全かつ効率的に工事を進めるために欠かせません。ここでは、エアコン工事に必要な資格とその取得方法について詳しく解説し、勉強のコツや試験情報についても紹介していきます。

1. エアコン工事に必要な資格とは?

エアコン工事には、さまざまな電気設備に関する知識が求められ、法律によって施工資格が規定されています。以下は、エアコン工事で一般的に必要とされる代表的な資格です。

第二種電気工事士

第二種電気工事士は、主に一般住宅や小規模な建物の電気設備工事を行うための資格です。エアコン工事や照明、コンセントの設置など、100Vや200Vの電気工事を扱う際に必要な資格で、エアコン工事を行うためには基本的な資格とされています。厳密にはエアコンを取付けることに資格は不要ですが、電気工事が発生することが多いので、エアコン工事と電気工事が同時に行えるよう、ほとんどの会社で電気工事士の資格は必須となっています。取得後は、エアコンの取り付けや配線工事など、幅広い電気工事が可能になります。

第一種電気工事士

第一種電気工事士は、ビルや工場、マンションなど大規模な施設での電気設備工事に必要な資格です。エアコン工事だけでなく、高電圧の電気設備や大型の空調設備の設置・修理にも対応できます。第二種電気工事士を取得した後、一定の実務経験を積んだ上で取得することが一般的です。取得する必要はありませんが、国家資格なので取得しておいて損することはありません。

冷媒フロン類取扱技術者

冷媒フロン類取扱技術者は、エアコン工事の際に使用される冷媒ガス(フロン類)の適切な取り扱いができる資格です。特にエアコンの設置や修理で冷媒の充填や回収を行う場合、この資格が必要になります。近年、環境規制が強化されており、フロン類の取り扱いに厳しいルールが適用されています。

2. 資格取得のための方法

次に、それぞれの資格を取得するための方法について解説します。資格ごとに試験や要件が異なるため、事前にしっかりと準備することが重要です。

第二種電気工事士の取得方法

試験の概要第二種電気工事士の試験は、筆記試験技能試験の2つの試験に合格する必要があります。

筆記試験は、電気に関する基礎知識、電気機器や配線図、電気回路の設計など、理論的な内容が中心です。 技能試験は、実際に工具を使って電線を接続し、電気回路を組み立てる作業が求められます。主に配線図に基づいて電気配線を行い、正確に施工できるかが試されます。

試験スケジュール試験は年2回実施され、受験申込は4月と9月頃に行われます。筆記試験は6月と10月に、技能試験は7月と12月に行われます。

勉強のコツ筆記試験では、過去問題を繰り返し解くことが重要です。基本的な電気理論や配線図の理解が求められるため、問題のパターンを把握し、効率よく対策を進めましょう。技能試験では、練習用キットを使って何度も実際に手を動かして練習することが合格への近道です。工具の使い方や時間配分も重要なポイントとなるため、事前に試験内容を把握しておくと安心です。どうしても独学が難しい方は、オンラインでの学習などお金が多少かかりますが学ぶことも可能です。

第一種電気工事士の取得方法

試験の概要第一種電気工事士の試験も、筆記試験技能試験で構成されていますが、第二種電気工事士に比べて、より高度な電気理論や大規模な電気設備に関する知識が求められます。

筆記試験では、ビルや工場など大規模施設の電気設備や安全基準について出題されます。 技能試験では、大規模な配電盤や回路を設計・組み立てる実技が行われます。

受験資格第一種電気工事士の試験を受けるためには、第二種電気工事士の資格を持っていることに加え、5年以上の実務経験が必要です。

勉強のコツ第一種電気工事士は、理論問題が難しくなるため、十分な基礎知識を身につけた上で応用問題に取り組むことが重要です。また、技能試験では大規模な電気設備の施工が求められるため、現場での経験を積みながら技術力を磨くことが大切です。

冷媒フロン類取扱技術者の取得方法

試験の概要冷媒フロン類取扱技術者は、フロン類の回収や処理に関する技術的な知識を試される資格です。筆記試験が中心で、冷媒の性質や環境への影響、適切な処理方法について学ぶ必要があります。

勉強のコツフロン類に関する環境規制や法律についての理解が必須となります。試験では、冷媒の取り扱いに関する具体的な作業手順や、環境に対する影響を軽減するための対策などが問われるため、法的な知識と技術的な内容をバランスよく学ぶことが重要です。

3. その他の資格やスキル

エアコン工事では、上記の資格に加え、以下のような追加資格やスキルを持つと、より幅広い業務に対応できるようになります。

ガス溶接技能者

特に大規模な空調設備や配管工事では、ガス溶接が必要となる場合があります。ガス溶接技能者の資格を取得することで、エアコン工事の幅を広げ、複雑な工事にも対応できるようになります。

消防設備士

エアコンの設置時に消防法に関連する設備を扱う場合、この資格が求められることがあります。特に防火ダンパーや換気設備を取り扱う際に有用です。ただ、ルームエアコンでは必要という話を聞いたことはありません。

4. 資格取得後のキャリアと重要性

エアコン工事に必要な資格を取得することで、業務範囲が広がり、より多くの現場で活躍できるようになります。特に第二種電気工事士や冷媒フロン類取扱技術者の資格を持っていると、エアコンの設置だけでなく、メンテナンスや修理業務も手がけることが可能になります。

資格取得後も、技術力の向上や最新の規制に対応するため、定期的な研修や講習を受けることが推奨されます。特に冷媒に関する規制は頻繁に変わるため、最新の情報に目を向け、顧客に安全で環境に配慮したサービスを提供することが業者としての信頼につながります。

まとめ

エアコン工事を行うためには、適切な資格と知識が不可欠です。特に第二種電気工事士や冷媒フロン類取扱技術者などの資格は、工事業者としての基本的なスキルを証明するものであり、取得することで業務の幅が広がります。試験対策や勉強のコツをしっかりと押さえ、資格取得に向けた準備を進めましょう。資格取得後も、最新の技術や規制に対応し続けることで、顧客からの信頼を得ることができます。他にもアスベスト関連の資格や高所作業特別教育など、国の規制により必要な資格が増えてきました。とは言っても、国家資格である第二種電気工事士があれば、他の資格は受講すれば取得できる程度の資格なのでハードルは全く高くありません。

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